ただ一筋に想いつづけた　傷心に涙あふれる再会の日の愁い　恋するもの恋されるものの限りない愁いを繊細な情感で綴る

日本映画史を代表する大女優・田中絹代の記念すべき第一回監督作品 真弓礼吉には入隊から狂気の戦場を経た終戦後の今日まで、彼の青春の全てを支えてきたひとつの秘密があった。それは最愛の人・久保田道子。彼女は結婚する前日に礼吉へある手紙を書き、礼吉はそれを受け取って以来、道子には逢っていなかった。風の便りに彼女の夫は戦死したとも聞く。戦地から帰った礼吉は、荒れ果てた自身の心を道子によって慰めようとする。美智子が東京で暮らしていると聞き、上京して弟・洋のアパートへ転がり込むのだった。ある日に渋谷で戦友の山路と再会した礼吉は、彼の恋文代筆業を手伝うことになる。それは外国兵を恋人に持つ女性たちの為に、外国語で恋文を書く仕事だった。様々な男女の事情を見ていく日々の中、ある日に道子が店を訪れる。山路と話すその声をカーテン越しに聞く礼吉。清純な道子の姿を思い抱いていた礼吉は裏切られた気持ちを持ってしまう。そして、店を出た道子の跡を追うのだった。

キャスト

■森雅之　
■久我美子
■宇野重吉
■道三重三　
■関千恵子
■夏川静江
■安西郷子　
■田中絹代　
■花井蘭子
■香川京子
■入江たか子　　
■井川邦子
■磯野秋雄　
■出雲八枝子
■笠智衆
■沢村貞子
■佐野周二
■清川玉枝
■北原文枝
■三井弘次　
　

　

スタッフ

■監督：田中絹代
■原作：丹羽文雄
■製作：永島一朗
■脚本：木下惠介
■撮影：鈴木博　
■美術：進藤誠吾　
■音楽： 斎藤一郎　
■助監督：石井輝男

DATA

特記

※商品の仕様は変更になる場合がございます。