RELEASE INFORMATION
愛の渇き

990-(税込)でリリース!! 日活100年の歴史の中でまだまだある名作の数々を初DVD化¥3
三島由紀夫の同名小説を藤田繁夫と蔵原惟繕が共同で脚色、浅丘ルリ子主演で蔵原惟繕が監督しで映画化した文芸メロドラマ。 松本悦子(浅丘ルリ子)は夫良輔の死後も杉本家に住み、いつか義父の弥吉(中村伸郎)とも関係をもっていた。杉本家は阪神間の大きな土地に農場をもち、広い邸宅の中には、元実業家の弥吉、長男の大学教授謙輔夫妻、園丁の三郎、女中の美代、そして悦子が、家庭のぬるま湯の中で、精神の飢えを内にひめながら暮していた。 悦子は弥吉との関係を断ちがたく、その心は愛に渇ききってしまっていた、その悦子がある日ふと心を動かしたのは園丁の三郎(石立鉄男)であった。若くひきしまった身体粗野なたくましさは悦子のいる世界とは異質であるが、彼女の渇いた心を満たす湧水のようであった。 買物のついでに三郎に靴下を買いあたえた悦子は、三郎に深く魅かれていった。女中の美代は三郎の子供をみごもっていた。悦子には、美代が三郎の子供を妊ごもったことに、深い嫉妬を覚えていた。胎児を始末させた悦子を恨みながら美代は郷里へ帰った。美代から愛を奪った悦子。 その頃、弥吉は農園を売り悦子を東京に連れてゆく計画をたてていた。その東京行がせまった頃、悦子は三郎に会った。邸では、財産とられた謙輔夫妻を中心に、人間の空虚なうめきが狂い泣いていた。三郎と会った悦子は自分の心の渇きを訴えたが三郎の強い抱擁がただ男の暴力だと知った悦子は、三郎をつき放した。弥吉が血相を変えてかけつけた。鍬をふりあげた弥吉の手をとった悦子は自から、三郎の肩に下した。絶命した三郎の始末を済ませた悦子は、弥吉に別れを告げると「愛の渇き」を始末するため去っていった。
キャスト
浅丘ルリ子、 石立鉄男、中村伸郎、山内明、楠侑子
スタッフ
原作 三島由紀夫
監督 蔵原惟繕
脚本 藤田敏八/蔵原惟繕
音楽 黛敏郎
撮影 間宮義雄
美術 千葉和彦
特典
三島由紀夫の同名小説を藤田繁夫と「夜明けのうた」の蔵原惟繕が共同で脚色、蔵原惟繕が監督した女性ドラマ。亡き夫の義父の情夫となっている富豪の未亡人・悦子があえぐ「愛の渇き」を描写した原作を、大胆に映像化した。三島文学の官能描写を正面から体当たりした浅丘ルリ子の、画面全体から漂ってくるどうしようもなく妖艶な女の色香、そのむせ返るような空気がドキッと知るほどに大胆なカメラワークで目くるめく情念を描き出し、浅丘の衝撃的な代表作となった。三島由紀夫は本作を「炎上」に匹敵する作品として、浅丘の演技の素晴らしさとともに絶賛した。モノクロだった画面が突然真っ赤になり、深紅に染まった空を背景に正面へ歩む浅丘ルリ子のショットや官能描写・血飛沫とぶ殺害場面など、見所満載で、斬新な照明とキャメラ・セリフの字幕処理・スチール効果、など蔵原監督とスタッフによる映像芸術にでもなりそうな大胆でオリジナリティあふれる画面構成が話題となった。67年度キネ旬ベストテン第7位。
DATA
品番 | BBBN-4082 |
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発売日 | 2013/02/02 |
価格 | 2,267円(税抜) |
画面 | 16:9 スコープ・サイズ |
字幕 | なし |
音声 | ドルビーデジタル・モノラル |
劇場公開時レイティング | G |
公開日 | 1967年02月公開 |
製作地 | 日本 |
製作年 | 1962 |
ジャンル | 邦画 |
サブジャンル | 日活100周年邦画クラシックス |
収録分数 | 約99分 |
コピーライト | (C)1967 日活株式会社 |
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